2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

チャイコフスキー作曲のピアノ協奏曲第2番を聴きました

チャイコフスキー作曲のピアノ協奏曲第2番を聴きました。 ヴィクトリア・ポストニコヴァのピアノとゲンナジー・ロジェストヴェンスキーの指揮、ウィーン交響楽団の演奏です。 オーケストラは幅広くふっくらとした音響です。出来立てのパンの様な膨らみと温か…

サバタ作曲のバレエ組曲「千夜一夜物語」をシャイーの指揮で

ヴィクトール・デ・サバタ作曲のバレエ組曲「千夜一夜物語」を聴きました。 リッカルド・シャイー指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽の演奏です。 気鋭さと活気に満ちている一方で色気のある色彩感が実に魅力的であります。 芳醇な気品と優雅な音響…

プーランク作曲の二台のピアノの為のソナタを聴きました

プーランク作曲の二台のピアノの為のソナタを聴きました。ジャン・フィリップ・コラールとパスカル・ロジェの演奏です。 陰影と陽光の対比を明確にした鋭い演奏です。曲の流れがとても良く、新古典主義なだけあってソナタ形式のような整った形式感を出す事も…

プーランク作曲の田園のコンセールを聴きました

プーランク作曲の田園のコンセールを聴きました。ジョージ・マルコムのチェンバロとアイオナ・ブラウンの指揮、アカデミー室内管弦楽団の演奏です。 実にあっけらかんとした曲調です。 オーケストラの音響は膨よかで温もりを十二分に感じさせるものとなって…

ミヒャエル・ハイドン作曲でオルガンとヴィオラの為の二重協奏曲を聴きました

ネヴィル・マリナー指揮、ステファン・シングレスのヴィオラとサイモン・プレストンのオルガン、アカデミー室内管弦楽団の演奏でミヒャエル・ハイドン作曲のオルガンとヴィオラの二重協奏曲を聴いてます。 オルガンと言っても音楽室や小学校の教室にあるよう…

リスト作曲「巡礼の年第2年イタリア」のダンテ幻想曲をブレンデルのピアノで

リスト作曲「巡礼の年第2年イタリア」の団で幻想曲をアルフレッド・ブレンデルのピアノで聴いてます。 直系でベートーヴェンの影響を受けたというフランツ・リストの側面を率直に表現しているかのようです。幅広く骨太な響きに芯を押し通すかのような力強さ…

ヤノヴィッツのソプラノ、ゲージのピアノでシューベルトの糸を紡ぐグレートヒェンを聴きました

シューベルトの歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン」をグンドゥラ・ヤノヴィッツのソプラノ、アーウィン・ゲージのピアノで聴いてます。 全体的に緊張感が漂っていて、聴き手の注目をギュッと固定させるかの様です。 それと、かの有名な魔王とは違った意味での強…

クリスティアン・バッハの室内楽を聴きました

イングリッシュ・コンサートの演奏でチェンバロ・フルート・オーボエ・ヴァイオリン,チェロの為の五重奏曲ニ長調作品22第一番を聴いてます。 編成自体が非常珍しく特異ですが、実に清澄で伸び伸びとした自然体な音楽を作り上げています。普段は室内楽のジャ…

クリスティアン・バッハの交響曲を聴きました

ピエール・コロンボの指揮、ラムルー管弦楽団の演奏でクリスティアン・バッハの交響曲作品18第4番ニ長調「大序曲」を聴いてます。モノラル録音で古めかしい音質ではありますが、普通に聴けます。 英語版ではGrand Overtureと呼ばれるだけの事はあり、コロン…

ラモー作曲のクラブサン合奏曲集を聴きました

ラモー作曲でクラブサン合奏曲集を聴いてます。寺神戸亮のヴァイオリン、上村かおりのヴィオラ・ダ・ガンバ、クリストフ・ルセのチェンバロです。この三人は東京バロックトリオとして録音です。 それにしても艶が非常に多いです。ルセの演奏も装飾たっぷりで…

エオリアン四重奏団の演奏でハイドンの弦楽四重奏曲全集を聴いてます

エオリアン四重奏団の演奏でハイドンの弦楽四重奏曲全集を聴いてます。 飾り気のないありのままの奏法で、ハイドンのユーモアと主君達へのちょっとした安らぎの贈り物を再現しているかの様です。 そこには聴いているだけでは分からない手の込んだ技法が含ま…

ハイドン作曲のピアノ協奏曲第3番をフェドセーエフの指揮とペトルシャンスキーのピアノで

ウラディーミル・フェドセーエフの指揮、ボリス・ペトルシャンスキーのピアノ、モスクワ放送交響楽団の演奏でハイドンのピアノ協奏曲第3番ヘ長調を聴きました。 フェドセーエフといえば、ムソルグスキーの歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」の演奏を思い浮かべます…

グノー作曲で歌劇「ファウスト」のバレエ音楽を聴きました

グノー作曲で歌劇「ファウスト」のバレエ音楽を聴いてます。シャルル・デュトワ指揮、モントリオール交響楽団の演奏です。 デュトワらしさのある温和で色彩感に満ちた演奏です。 グノーの交響曲でもあったような古典的な調和とその美をこの作品でも具現化さ…

アンドレのトランペット、パイヤールの指揮でハイドンのトランペット協奏曲を聴きました

パイヤール管弦楽団の演奏、ジャン・フランソワ・パイヤールの指揮、モーリス・アンドレのトランペットでハイドンのトランペット協奏曲を聴いてます。現代楽器の演奏です。 この録音は中2だった頃からよく聴いてました。なんと言ってもアンドレの繊細ながら…

ガーディナーの指揮でグルックのバレエ音楽の「ドン・ジュアン」を聴きました

ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの演奏でグルック作曲の「ドン・ジュアン」を聴いてます。 モーツァルトのあの歌劇と同じ題材です。 艶も含めて豪華絢爛に管弦楽をよく鳴らしています。 音の静かな所でもふくよ…

アバドの指揮とウィーンフィルの演奏でマーラー作曲の交響曲第3番を聴きました

マーラーの交響曲第3番をクラウディオ・アバドの指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴いてます。 バッハのブランデンブルク協奏曲の時のように快速で行くのかと思ったら、そうでもなく中庸な速度で展開してます。 とにかくオーケストラのハー…

プレヴィンの演奏でガーシュウィンのピアノ協奏曲ヘ調を聴きました。

ピッツバーグ交響楽団の演奏と、アンドレ・プレヴィンのピアノと演奏でガーシュウィン作曲のピアノ協奏曲へ調を聴いてます。 テンポの速い楽章ではミュージカルの様な伸びやかで活発な明るい音楽が展開されています。オーケストラの方も音響豊かに愉快さを持…

フランクの弦楽四重奏曲を聴きました

フィッツウィリアム四重奏団の演奏でフランクの弦楽四重奏曲を聴いてます。 壮大に芳しくたゆたうようにメロディを流しています。フランクの交響曲や鍵盤楽器の独奏曲にもあるような作風が生きています。 この曲での音作りは滑らかですし、教会のオルガンの…

クリスティアン・バッハのチェンバロ協奏曲を聴きました

クリスティアン・バッハ作曲のチェンバロ協奏曲ニ長調を聴いてます。彼は大バッハの末っ子ですね。演奏はイングリッシュ・コンサート、チェンバロ兼指揮はトレバー・ピノックです。古楽器の演奏で、弦合奏の各パートは一人ずつと室内楽的な演奏です。 作風が…

エマヌエル・バッハの交響曲第1番を聴きました

エマヌエル・バッハ作曲の交響曲第1番ニ長調をイングリッシュ・コンサートとアンドリュー・マンゼの指揮で聴きました。古楽器の演奏です。 息の長い旋律線が特徴的でよくもこんなに長々と音を伸ばせるものかと少々驚きました。 多感的で起伏たっぷりなダイナ…

徳山美奈子さんのピアノ曲を聴きました

徳山美奈子さんの自作自演で深海に眠れというピアノ曲を聴いてます。DEEPESTというアルバムには沼津港深海水族館で流れているBGMが全て収録されています。その中から一曲の紹介です。 実に神秘的で普通のメロディとは外れた半音階が多用され、ピリリとした鋭…

X JAPANのArt of Lifeを聴きました

今回は番外編でロックバンドのX JAPANのArt of Lifeを聴いてます。 この曲はイントロ付きのロンド形式でABAの展開をした三部形式です。 イントロはリードギターのアルペジオとピアノのちょっとした装飾が登場です。しかし、ライブではYOSHIKIのピアノソロで…

クナッパーツブッシュ指揮、ウィーンフィルの演奏でシューベルトのザ・グレートを聴きました。

クナッパーツブッシュ指揮、ウィーンフィルの演奏でシューベルトの交響曲第9番を聴きました。いわゆるザ・グレートですね。 重厚で多少遅めの指揮のやり方はクナッパーツブッシュならではです。例えば第1楽章の終結部では威風堂々としています。木管楽器の音…

ドビュッシーのフルート・ヴィオラ・ハープの為のソナタを聴きました

ドビュッシーのフルートとビオラとハープの為のソナタを聴きました。 三つの楽器を用いたソナタという形式はバロック音楽ではちょくちょくありました。 その曲は1915年完成とラヴェルらが新古典主義の音楽を作っていた頃でした。その影響もあるのでしょう。…

カルロス・クライバーの指揮でニューイヤーコンサート1989を聴きました

カルロス・クライバーの指揮で、1989年のニューイヤーコンサートを聴きました。 この演奏会ではワルツのシュトラウス一家の作品が演奏されます。 その音楽一家の旋律を気高く、時には明快に奏でています。 リズミカルな陽気さと洒落た拍子でシュトラウス一家…

ギレリスのピアノでフィガロの結婚の主題による幻想曲を聴きました

エミール・ギレリスのピアノでリスト作曲の「フィガロの結婚の主題による幻想曲」を聴いてます。 録音は古く、音が少々割れていたりこもったりして多少の聞き辛さはあります。しかしながら、細かくピアノの鍵をタッチしてはギレリスの大胆な所は健在です。そ…

ベートーヴェン作曲の二つのフルートの為のアレグロとメヌエットを聴きました

ベートーヴェン作曲の二つのフルートのためのアレグロとメヌエットを聴いてます。 この曲は何と1792年作曲、その年にベートーヴェンはボンに在住していた時にハイドンに才能を認められて11月にウィーンに移住したのでした。 二本のフルートのメロディーはモ…

シャブリエのピアノ作品集を聴いてます。

シャブリエのピアノ作品集をピエール・バルビゼの演奏で聴いてます。 シャブリエといえば、管弦楽曲の狂詩曲「スペイン」で有名です。しかしながら、彼の音楽活動において一番重要な分野はピアノ音楽でした。少年時代からピアノの才能を発揮、何せ40歳くらい…

トスカニーニの指揮、NBC交響楽団の演奏でベートーヴェンの交響曲第2番を聴きました

トスカニーニの指揮、NBC交響楽団の演奏でベートーヴェンの交響曲第2番を聴いてます。 これは1949年の録音でもちろんモノラル録音ですが、言われなければその事に気づかないくらいに音質が良すぎてびっくりです。 この演奏はトスカニーニの厳格な推進力の極…

フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でブラームスの交響曲第1番を聴きました

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でブラームスの交響曲第1番を聴いてます。1947年の録音です。 フルトヴェングラーといえば、デモーニッシュな演奏で知られます。この演奏でもその側面はありますが、何より…