グノー作曲で歌劇「ファウスト」のバレエ音楽を聴きました
グノー作曲で歌劇「ファウスト」のバレエ音楽を聴いてます。シャルル・デュトワ指揮、モントリオール交響楽団の演奏です。
デュトワらしさのある温和で色彩感に満ちた演奏です。
グノーの交響曲でもあったような古典的な調和とその美をこの作品でも具現化されています。
それからモントリオールはケベック州でフランス語圏なこともあり、上品で色気ある華やかな芳しさをオーケストラはしっかりと奏でられていますね。
派手過ぎてもなく地味過ぎでもない、丁度良い彩りがうっとりさせます。
ちなみに、この歌劇は1859年にグノーが41歳の時に完成されました。初演当初は失敗でしたが、上演を重ねるたびに人気が高まったのです。今までグノーはオペラで失敗続きだったので喜びもひとしおだったでしょう。
ですが、この歌劇のバレエ音楽は1869年に追加で作曲されました。フランスのグランドオペラでは豪華なバレエをオペラに盛り込む事が当時の習慣だった為です。かのワーグナーもパリでの上演する時には、リエンツィとタンホイザーでバレエの場面も入れてます。
なお、このバレエ音楽は単独でも演奏される事がちょくちょくあり、グノーの代表作にもなっています。
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