フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でブラームスの交響曲第1番を聴きました

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ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でブラームス交響曲1番を聴いてます。1947年の録音です。

 

フルトヴェングラーといえば、デモーニッシュな演奏で知られます。この演奏でもその側面はありますが、何よりも驚いたのは第1楽章での何かが大きなものが聳え立ち、迫る様な荘重さです。第3楽章までは光を求めて闇の中を彷徨う巨人が時には静かに呼吸をしていて、時には大きな足取りで闊歩しつつも気持ちが先走るかのような展開です。

 

最終楽章では、一瞬の光を見出してそこから一気に駆け出していく喜びを表したのを思わせる躍動感を表せています。

 

フルトヴェングラー自身も2つの大戦を経験して、第二次大戦後にはナチス絡みの裁判にまでかけられてしまいました。

 

そのような中で平和になりつつある事の予感?とそれへの思いをこの演奏に投影させているなぁと思える演奏でした。

 

 

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