2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ジーン・ラモン指揮・ターフェルムジークの演奏でヴィヴァルディの弦楽器の為の協奏曲集を聴きました。 曲調は穏やかながらも溌剌とメリハリをつけられています。これがとてもバランスが良く取れていて速度の遅いところでは、綺麗に整った音を響かせているい…
ラベック姉妹の演奏でメシアンのアーメンの幻影を聴いてます。 不協和音が際立ち、謎めいた旋法の響きが曲全体を支配しています。 そんな曲をラベック姉妹はキメ細やかなタッチで1つ1つの音を紡ぎ出してきます。 ギラついた万華鏡のような怪しげな煌びやか…
岩城宏之指揮、NHK交響楽団の演奏でベートーヴェンの1番から9番まで一晩で振るマラソンを聴いてます。 色々な人がベートーヴェンの交響曲全集を録音していますが、この版の特徴は何と言っても1日でベートーヴェンの交響曲を全て一気に演奏しきる所です。 そ…
ネヴィル・マリナー指揮・アカデミー室内管弦楽団の演奏で、グノー作曲の交響曲を聴いてます。彼のシンフォニーは二曲ですが、どちらも典型的な古典派の音作りで、作曲者について何も言わなければモーツァルトやハイドンなどが作曲したものと思ってしまうほ…
ホーカン・ハーデンベルガーのトランペット、アカデミー室内管弦楽団の演奏、アイオナ・ブラウンの指揮でテレマンのトランペットのトランペット協奏曲集を聴いてます。 くっきりと滑らかな響きを奏でるオーケストラの演奏に、輝かしく煌めいてトランペットの…
フォン=オッターのメゾソプラノとラルフ・ゴトーニーのピアノでマーラー作曲のドン・ファンのセレナードを聴いてます。1880年からその翌年にかけて作られた一連の歌曲集「若き人の歌」の中の一曲です。 演奏時間は2分程度ですが、叙情的で簡素な作品の中に…
ブルックナーの交響曲第0番を朝比奈隆の指揮と東京都交響楽団の演奏で聴いてます。 全体的に温和な響きを出し、包み込むような雰囲気を作り上げています。 それと同時に各楽器は透き通りの良い音を出し、ブルックナーの交響曲では埋もれがちなファゴットの音…
マリレーヌ・ドースとアニー・プティットのピアノでサン=サーンス作曲の二台のピアノの為のアルバムを聴いてます。作品番号から見るに若い頃の作品が1つ、中年期のものが1つ、それ以外は老年から晩年にかけて作られました。 ベートーヴェンの主題による変…
エミール・ギレリスのピアノとアマデウス四重奏団の演奏でブラームスのピアノ四重奏曲作品25を聴いてます。 ギレリスはというと男らしく派手な豪快さで弾くタイプと連想します。この録音に関してもその傾向を見せますが、細やかなタッチでブラームスならでは…
トスカニーニ指揮、NBC交響楽団の指揮でフランス近代音楽全集を聴きました。 今回はその中からルーセルの組曲を。 ルーセルの「蜘蛛の饗宴」組曲第2番はメリハリのつけ方を徹底させた厳格で非の打ち所がなく、テクニックも鋭い音楽であります。それでいてそ…
アルフレート・ヴァルター指揮、BBC交響楽団の演奏でフルトヴェングラー作曲の交響曲第2番を聴きました。 楽曲そのものやオーケストラの編成の規模の大きさという意味ではブルックナーの影響をフルトヴェングラーは受けてます。しかし、ブルックナーが木管楽…
ヨーゼフ・シュトラウス作曲の管弦楽曲の全集を聴いてます。 彼はワルツ王で名高いヨハン・シュトラウス2世の弟で、音楽家の一家に生まれました。父はヨハン・シュトラウス1世、これまたワルツで名高く、現在ではラデツキー行進曲で有名です。 そんなヨーゼ…
フルトヴェングラー作曲の序曲変ホ長調作品番号3を聴いてます。アルフレート・ヴァルター指揮、スロバキア国立フィルハーモニー管弦楽の演奏です。 初期のフルトヴェングラーの作品らしくロマンシズムに満ちた楽曲です。しかもこの曲の耽溺ともいうべき美し…
フルトヴェングラー作曲のドイツリートと合唱曲の全集を聴いてます。 彼のドイツリートはどれも若い頃に作られたものばかりです。それらは典型的なロマン派のドイツリートです。アルフレート・ヴァルターのピアノ伴奏は伸び伸びと澄み切っていて、テノールの…
今回もまた番外編で。 サクラ大戦というゲームのサウンドトラックを聴いてます。それはシリーズ物で今回はその三番目の作品を取り上げます。 その中には英雄伝説という曲が含まれていて、これが興味深いんです。何せ全体的な雰囲気はベートーヴェンの田園交…
コルトーのピアノ、ランドン・ロナルド指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でフランク作曲の交響的変奏曲を聴いてます。 叙情的で透き通ったタッチでピアノを奏でつつ、時として凛とした力強さをコルトーのピアノは聴かせてます。 オーケストラ…
ノイマン指揮・南西ドイツ放送交響楽団の演奏でヤナーチェク作曲のシンフォニエッタを聴いてます。 筋の通った眩い光のような金管楽器の音色が印象的です。 不協和音をもカラフルにしてのける音作りには拍手です。 隅から隅まで丹精に音を研ぎ澄まして音楽を…
ヤナーチェク作曲の弦合奏の為の牧歌を聴いてます。ロス・ポプル指揮、ロンドン・フェスティバル管弦楽団の演奏です。 この曲はヤナーチェクがまだ20代前半でドヴォルザークとも会って教えを受け、作曲家としてまだ駆け出したばかりの頃の作品です。 ドヴォ…
アリサ・ワイラースタインのチェロとパブロ・ヘラス=カサドの指揮とバイエルン放送交響楽団の演奏で、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲二曲を聴いてます。 アリサのチェロには極めて鋭利な力量たっぷりな覇気が込められていて、圧巻です。速度の遅い楽章で…
メンデルスゾーン作曲のヴァイオリン協奏曲ニ短調を聴いてます。 この曲はなんと!1822年作曲で、作曲者は当時13歳だったのです。 しかもこの曲は第二次大戦後のメニューインがメンデルスゾーンの子孫の家で発見して再演したそうな。元々その曲は作曲者のサ…
ヨーロッパ・ガランテというイタリアの古楽器団体による演奏でボッケリーニ作曲のギター五重奏曲のファンダンゴを聴いてます。 ふくよかかつ情緒的に彩られた牧歌調の第1楽章にはうっとりさせられます。 しみじみとしたギターの調べも癒されますし、チェロの…
アンドリュー・マンゼのヴァイオリン、リチャード・エガーのチェンバロでヘンデルのヴァイオリンソナタ全集を聴いてます。オリジナル楽器すなわち作曲者の生前の頃の響きを再現したものです。 バロック音楽のヴァイオリンソナタと言いますと、どうしても大バ…
モーツァルトの二台のピアノのための協奏曲を聴いてます。指揮はショルティ、ピアノはバレンボイムとアンドラーシュ・シフ、イギリス室内管弦楽団の演奏です。 煌めくシフの演奏とバレンボイムの深くも躍動するタッチがモーツァルトの作風の魅力を際立たせて…