ラベック姉妹の演奏でメシアン作曲のアーメンの幻影を聴きました

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ラベック姉妹の演奏でメシアンのアーメンの幻影を聴いてます。

 

不協和音が際立ち、謎めいた旋法の響きが曲全体を支配しています。

 

そんな曲をラベック姉妹はキメ細やかなタッチで1つ1つの音を紡ぎ出してきます。

 

ギラついた万華鏡のような怪しげな煌びやかさが際立っています。

 

幽玄で神秘めいたメシアンの個性をクッキリとさせていて、実に精緻です。

 

リズミカルさもあり、ところどころでジャズの影響も感じさせます。

 

ちなみに、この作品は1942年成立と第二次大戦中でした。その数年前に作曲者はドイツ軍の捕虜を経験、1941年にパリに戻りその音楽院で教鞭を取っては自分の音楽語法を本にまとめたりしていました。そんな時にメシアンの後の妻のロリオと会い、彼女の才能の影響とメシアンが学んできた神学・オルガン音楽をピアノ音楽に盛り込もうとしていた時に、アーメンの幻影が成立です。確かに複雑で何処と無くミステリアスなところだったり、複雑に複数の旋律が絡み合う対位法はその成果であると言えましょうか。

 

 

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