2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
シューベルト作曲のヴァイオリン協奏曲ニ長調を聴きました。演奏はギドン・クレーメルのヴァイオリン、ヨーロッパ室内楽団です。 モーツァルトの影響が濃く、音の作りや和音もよく似ています。しかしながら、シューベルトの歌心ある詩情は奏でられていて、素…
大バッハのゴルトベルク変奏曲をグレン・グールドの演奏で聴きました。1955年の方です。 曲の速度は早めながら澄みきった音を奏でています。変な緊張感は出さずに気さくな演奏法で和ませられています。その分、現代ピアノでありながらも昔ながらのバロック様…
ヤナーチェク作曲の弦楽四重奏曲第一番「クロイツェル・ソナタ」を聴きました。 劇的な緊張感が持続していて、四本の弦楽器が緊密に絡み合っています。その為、非常にまとまりが良いものとなっています。更に、それぞれの楽器の音も明瞭で弦楽四重奏曲という…
ソビエト国立交響楽団の演奏とエフゲニー・スヴェトラーノフの指揮でバラキレフ作曲の交響曲第一番を聴きました。 豊潤な音響でもって音楽を展開しています。それぞれの楽器の音ば明瞭でハキハキと聴かせていて、その美しさの面でチャイコフスキーの曲にも負…
NBC交響楽団の演奏とエーリヒ・クライバーの指揮で、ドヴォルザークの「謝肉祭」作品92を聴きました。 気合の入った実に鮮烈で芯の通った演奏です。トスカニーニの元で非常に鍛え上げられた事もありますが、作曲者のチェコ人としての誇りと自国に対する強い…
ネーメ・ヤルヴィの指揮、エーテボリ交響楽団の演奏でリムスキー・コルサコフ作曲の交響曲第2番「アンタール」を聴きました。 柔らげな音色で陰影を染み通すものとなっています。そうして物憂げな夕暮れを彷彿させる一方、曲の速度を上げて光明の瞬くかの様…
漆原朝子さんのヴァイオリンとバリー・スナイダーのピアノでシューマン作曲のヴァイオリンソナタ第2番を聴きました。 情感に満ちたふくよかな音色をヴァイオリンが奏でています。それは、しみじみとした味わいを聴かせて、心に染み渡る様に響かせるものとな…
ウラジーミル・アシュケナージの指揮、シドニー交響楽団の演奏でマーラーの交響曲第1番を聴いてます。 温和でふっくらとした音響が特徴的で、時として恰幅よく音楽が展開していきます。歌心にも満ちていて、暖かい春を謳歌するかの様です。この点からは、作…
イザベル・ネフのチェンバロ、ヴィクトル・デザルツェンス指揮、ローザンヌ室内管弦楽団の演奏で大バッハのチェンバロ協奏曲第4番を聴きました。 チェンバロのソロが精巧で、技術的な緻密さがよく分かるものとなっています。よくよく聴くと職人的な味わいが…
ケント・ナガノの指揮、リヨン国立管弦楽団の演奏でミヨー作曲のハープ協奏曲を聴いてます。 音の曲線がクッキリとしていて、耳によく伝わる演奏となっています。旋律がよく磨かれていて、明瞭さが際立つのです。 この協奏曲ではハープが主役という珍しい曲…
エマヌエル・バッハのチェンバロとピアノの為の二重協奏曲を聴いてます。リー・シュターデルマンのチェンバロ、フリッツ・ノイマイヤーのフォルテピアノ、アウグスト・ヴェンツィンガーの指揮、バーゼル・スコラ・カントールム合奏団の演奏です。 全体的には…
エーテボリ交響楽団の演奏、ネーメ・ヤルヴィの指揮でグリーグ作曲の交響的舞曲を聴きました。 柔らかな音響を基調として、心に染み渡る情緒で満ちています。感傷的な旋律も度々出てきますし、その点からはグリーグらしい温かみある個性を感じさせます。ノル…
内田光子さんのピアノでモーツァルト作曲のピアノソナタ第8番イ短調を聴きました。 モーツァルトにしては珍しい短調の作品です。私としては、彼の歌劇「魔笛」の夜の女王のアリアのようにバリバリの暗さを伴った劇的な疾走感を連想しました。第三楽章の第一…
ハイドン作曲のヴァイオリン協奏曲第四番をサシュコ・ガヴリーロフのヴァイオリン、ジュネーヴ放送交響楽団の演奏、ピエール・コロンボの指揮で聴きました。 コロンボらしい遅めの速度でドッシリと構えた響きで展開しています。その為、曲全体は硬質な作りを…
ウラジーミル・アシュケナージのピアノとベルナルド・ハイティンクの指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏でラフマニノフ作曲のピアノ協奏曲第4番を聴いてます。 華麗で温和さのある響きを醸し出した演奏です。それと同時に細やかにキラキラと音…
今年はベートーヴェンの生誕250年です。せっかくなので、彼の無名ながらも良い作品を取り上げます。 今回は、ベルリンフィル管楽器アンサンブルによる演奏で二本のオーボエと一本のイングリッシュホルンによる三重奏曲を聴きました。 三つの管楽器は共に歌心…
ピエール・コロンボの指揮とイザベル・ネフのチェンバロ、オワゾリール・アンサンブルの演奏でバッハのチェンバロ協奏曲第3番を聴きました。 音響がとても太く、ガチガチの現代オーケストラならではの弦合奏でズッシリと音を鳴らしています。音楽の速度は若…
明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 長いこと更新が無くてすみません。 さて、今回はウラジーミル・アシュケナージのピアノでラフマニノフのピアノソナタ第一番を聴きました。 ドンドン掘り下げる様な深みが全体的に満ちている…