ブルックナーの交響曲第0番を朝比奈隆の指揮と東京都交響楽団の演奏で
ブルックナーの交響曲第0番を朝比奈隆の指揮と東京都交響楽団の演奏で聴いてます。
全体的に温和な響きを出し、包み込むような雰囲気を作り上げています。
それと同時に各楽器は透き通りの良い音を出し、ブルックナーの交響曲では埋もれがちなファゴットの音もちゃんと聞こえる位です。それ故に、すっきりと心地良く気楽に聴けます。
ちなみに、ブルックナーが交響曲のジャンルに取り組み始めたのは彼が39歳くらいの頃で、オーケストラの音楽の習作を次々と作っていました。そんな中で1869年の45歳の時に交響曲第0番を彼は作曲です。まだまだ成熟しきっていない初々しさがまだ残っています。それでもなお、後年の大作の先駆けとなるような幅広さや、霧がかった様な曲の始まり方及び和音はブルックナーの個性として既に確立されています。特に第3楽章の独特の戯けたリズムと鋭さにそんな傾向を伺わせます。
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