トスカニーニ指揮・NBC交響楽団の演奏でルーセルの組曲「蜘蛛の饗宴」を聴きました。

f:id:klassischemeister:20190920124432j:plain

トスカニーニ指揮、NBC交響楽団の指揮でフランス近代音楽全集を聴きました。

 

今回はその中からルーセル組曲を。

 

ルーセルの「蜘蛛の饗宴」組曲2番はメリハリのつけ方を徹底させた厳格で非の打ち所がなく、テクニックも鋭い音楽であります。それでいてそれぞれの楽器は綺麗な歌を歌うかのように美しく、躍動感にも満ちています。流石、トスカニーニです。マエストーソという言葉はこの男の為にあるのではないかと思うほどです。

 

ルーセル自身はドビュッシーと同世代1869年生まれで印象主義音楽の影響も受けてました。それと同時に彼は古典主義的な気質も持っていて、ラヴェルのと同様に新古典主義の音楽を作る様になります。

 

その新古典主義の時期の1912年にルーセルは蜘蛛の饗宴というバレエ音楽を作曲、後にその中からいくつかを抜粋して組曲にしています。管弦楽法や和声はドビュッシーの様に繊細で淡さの際立つ傾向もあります。それと同時にラヴェルの様な緻密な極彩色を見せますが、時折力強く韻リズムを踏む所はルーセルならではであり、彼特有のの古典主義の気質を反映させています。

 

 

購入はこちらから。