トスカニーニの指揮、NBC交響楽団の演奏でベートーヴェンの交響曲第2番を聴きました

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トスカニーニの指揮、NBC交響楽団の演奏でベートーヴェン交響曲2番を聴いてます。

 

これは1949年の録音でもちろんモノラル録音ですが、言われなければその事に気づかないくらいに音質が良すぎてびっくりです。

 

この演奏はトスカニーニの厳格な推進力の極みとも言うべき気迫ないしは覇気に満ちています。緩徐楽章を除いて勢いが半端ではないです。まるで皇宮警察が訓練を行って、それを目指す者に激しく鍛錬をさせているかのような熱さがあります。とにかく素早く展開しています。

 

第二楽章でも綺麗に整った美しさを奏で、聴くものに一定の緊張感を持たせつつ、心に安らぎを与えてます。厳粛な美しさですね。

 

因みに、ベートーヴェン交響曲2番は、1801年ごろに作曲されました。作品自体はハイドンモーツァルトの様に典型的な古典派の音楽で調和と明快さに満ちたものであります。その一方で丁度その時、作曲者は難聴に悩まされて大きく苦しんでいました。それを乗り越えようとする力強さも持ってベートーヴェンは作曲に取り組んだとも考えられます。トスカニーニはこの交響曲の演奏でキッチリと表現したと言いましょうか。

 

 

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