クリスティアン・バッハの室内楽を聴きました

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イングリッシュ・コンサートの演奏でチェンバロ・フルート・オーボエ・ヴァイオリン,チェロの為の五重奏曲ニ長調作品22第一番を聴いてます。

 

編成自体が非常珍しく特異ですが、実に清澄で伸び伸びとした自然体な音楽を作り上げています。普段は室内楽のジャンルで組み合わされない珍しい構成でありながら、よく調和しています。

 

古楽器ならではの素朴で雅なところも流暢に奏でられています。

 

昔の王侯貴族がこうして仲間同士で音楽を弾き語らっては気晴らし感覚で手軽に親しんでいたのを思い起こすかの様です。

 

それにしても古楽器での演奏となると、現代楽器の方が聴き慣れてて良いなと思ってしまう事もあります。ですが、この演奏を聴くと古楽器の演奏意義はバロックや古典派の作曲家の良さをその当時の音でちゃんと伝える事にある点をしみじみと思い知らされます。手の加えられた何か人工的なニュアンスを感じさせないのです。

 

ちなみに、クリスティアン・バッハはイギリスに渡ってからはイギリスの王族に仕え、その一族為に音楽の先生をやったり、ジョージ三世のフルートの伴奏をしていました。

この曲からは、尊敬できる世にも高貴な人達にお仕えする事が出来て光栄であるという幸福感も十二分に伝わります。更にこの古楽器の演奏は、それを忠実に再現しているかの様です。

 

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