クリスティアン・バッハの交響曲を聴きました

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ピエール・コロンボの指揮、ラムルー管弦楽団の演奏でクリスティアン・バッハの交響曲作品184ニ長調「大序曲」を聴いてます。モノラル録音で古めかしい音質ではありますが、普通に聴けます。

 

英語版ではGrand Overtureと呼ばれるだけの事はあり、コロンボは作曲家の偉大さが出る様に威厳を込めてオーケストラの音響を引き出しています。

 

ラムルー管弦楽団の方も交響曲というジャンルに相応しく、弦楽器と管楽器とが対等に響きを豊潤に出しています。

 

硬質なまとまりを作り、聴き応えの出る様に演奏しているのです。

 

通奏低音にはチェンバロを用いています。この曲をコロンボが録音した当時のチェンバロといえば、現代型のものでありその作製にはピアノを作る時の技術も応用されています。その為、力強さと太さのあるがっしりとした音をしています。

 

クリスチャン・バッハの曲らしく、和音の色合いがモーツァルトのものとよく似ていて、後者のディベルティメントの様な作風を連想させます。前者が後者に影響を与えた事を思わせます。ですが、ギザな作風の中にちょっと硬めな旋律を音作りをしている辺りは、クリスチャンの個性と同時に大バッハの血筋を感じさせます。

 

 

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