徳山美奈子さんのピアノ曲を聴きました
徳山美奈子さんの自作自演で深海に眠れというピアノ曲を聴いてます。DEEPESTというアルバムには沼津港深海水族館で流れているBGMが全て収録されています。その中から一曲の紹介です。
実に神秘的で普通のメロディとは外れた半音階が多用され、ピリリとした鋭さを伴っています。その鋭利さはバルトークのような響きをしていますね。和音はドビュッシーの影響を思わせます。
囁く人の声も用いられてきて、更に不気味なミステリアスさを強調しています。
深海といえば、真っ暗な中で生きるチョウチンアンコウ達が潜む不思議な世界です。よくもまあこんな水圧の中で生きていけるものかと思ってしまいます。それらの生物を観察するには潜水艦で潜って光を当てなければ不可能です。
そういった深海の深い暗さとその中を見るための光を見事に表現しています。曲の締めの低音の遅い連打はその暗さを表すかのようです。
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