エマヌエル・バッハの交響曲第1番を聴きました

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エマヌエル・バッハ作曲の交響曲1ニ長調イングリッシュ・コンサートとアンドリュー・マンゼの指揮で聴きました。古楽器の演奏です。

 

息の長い旋律線が特徴的でよくもこんなに長々と音を伸ばせるものかと少々驚きました。

 

多感的で起伏たっぷりなダイナミックさと静かな息遣いの対比がとても面白いです。メリハリがとても良く付けられていて、その点ではフルトヴェングラーのような渾然としたうねりをも彷彿させます。一体感もそれに加えて味わえます。

 

エマヌエル・バッハや彼以前の時代ですと、普通のオーケストラの楽曲でどうしても管楽器の活躍が限定的になりやすかったり、その種類や数が少なくなりやすい傾向にあります。この曲で用いられる管楽器はフルート・ホルン・オーボエファゴットの四種類で、後のオーケストラの音楽と比べると少ないです。しかし、この曲では管楽器の音が良く聞こえてきますし、その聴かせどころの箇所も存在しています。弦楽器や通奏低音チェンバロに負けじと音を鳴らしてますね。

 

シャキシャキと躍動的になって粘りの強い音作りは、妥協嫌いで頑固ながらもユーモアがあり、主君の為に作曲したエマヌエル・バッハのユーモアのそういう性格を表しているかのようです。

 

 

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