パールマンのヴァイオリン、ロペス=コボスの指揮、ニューフィルハーモニア管弦楽団の演奏でブルッフのヴァイオリン協奏曲第2番を聴きました
イツァーク・パールマンのヴァイオリン、ロペス=コボスの指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の演奏でブルッフのヴァイオリン協奏曲を聴きました。
パールマンのヴァイオリン独奏は、凛としていて芯の通ったものとなっていて、一人で細長い建物が立てられて行くかのように上へ上へと進んでいくかのようです。その上、華麗さとは違った美しい一本の音の筋を紡ぎ通しているのです。
ロペス=コボスの指揮の元、フィルハーモニア管弦楽団も骨太に音を鳴らし、常に豊かな歌心を忘れず膨よかに響かせています。内なる熱と上手に両立しています。
感情的にも感情的にもならずに自然な表情で、ヴァイオリンのソロのお膳立てを行い、その引立てを気さくにやっているかのようです。
ちなみに、このヴァイオリン協奏曲第2番はあのサラサーテに献呈されました。サラサーテと言えば、ツィゴイネルワイゼンで有名な作曲家でもあり、ヴァイオリニストです。初演もサラサーテが行いましたし、ブルッフ独特の歌うような美しさと同時に締まりのあるアクセントもサラサーテを意識してのことでしょう。後者の特性に関しては、献呈を受けた音楽家への気遣いと親交があった事を思わせます。
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