サバタの指揮とニューヨークフィルの演奏でベートーヴェンの第8交響曲

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ヴィクトール・デ・サバタの指揮とニューヨーク・フィルハーモニックの演奏でベートーヴェン作曲の交響曲8番を聴きました。

 

剛直で非常に整った演奏となっています。凛とした品格もあります。

槍で直入をするかの様な直接性を感じさせます。

 

力強い拍子から直進する様子は、トスカニーニをも彷彿させますし、トスカニーニ本人もサバタの演奏を若い頃の自分に似ていると評するくらいです。ティンパニの響きにも圧倒されます。

 

それと、各々の楽器の音が美しき陶器の如く明晰になっていて、とても上手に調和しています。サバタは新古典主義の作曲家でもありましたが、この録音においてもその様な一面を表しているのです。

 

この第8交響曲は他のベートーヴェンの作品と比べると影に隠れがちです。それと、サバタの録音自体は少ないです。その事を鑑みると、ベートーヴェンの不屈の精神と音楽家サバタの真髄を的確に表した隠れた名演であるとも言えます。

 

 

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