イェネー・ヤンドーのピアノでハイドンのピアノソナタ全集

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イェネー・ヤンドーのピアノでハイドンピアノソナタの全集を聴いてます。

 

彼は合唱隊を辞めて間もない頃の1750年代前半から1790年代半ばに至るまで作曲を続けています。

 

1771年ごろまでは鍵盤楽器の為の曲をソナタとは呼ばずにパルティータないしはディヴェルティメントと呼んでいました。特に私は作曲者本人がソナタと呼ばなかった頃のものに注目です。

 

言われてみれば、確かにモーツァルトやベートーベンのピアノソナタの様な形式的なまとまりは若い頃のハイドンピアノソナタからはあまり感じられないです。ですが、その分気さくな作風と素朴で簡素な作りをしていますね。曲の規模も小さめで演奏時間も5分程度で終わるものも多々あります。そんな曲をヤンドーは変な飾りを付けずにありのまま素直に曲の良さを引き出せています。それから、ハイドンが年を取るにつれて、ピアノソナタの演奏時間も形式的・内容的な規模も大きくなりつつあり、彼のピアノソナタ分野での変遷も見え隠れします。普通のソナタ形式に見られる第1主題と第2主題による曲の構成も固まっていったと言えます。

 

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