ルービンシュタインのピアノでラフマニノフのパガニーニ狂詩曲
ルービンシュタインのピアノ、サバタ指揮ニューヨークフィルの演奏でラフマニノフ作曲のパガニーニの主題による狂詩曲を聴いてます。
細やか且つ軽やかに弾く天使とドスンと力みを入れては怪しげな調べを奏でる悪魔が共存しているかの様なルービンシュタインの演奏にはおったまげました。
私としてはルービンシュタインに対してはセンチメンタルなショパン弾きというイメージがどうしても強かったからです。
サバタの指揮も気鋭さがあり、ニューヨークフィルも緊張感をたぎらせてピアノに寄り添えていて聴き応えがあります。その演奏にはまとまりある厳格さもあります。サバタ自身も作曲家で、自身の作風がこの演奏にも投影されてるとも言えます。
ちなみに、作曲家サバタの作風はレスピーギのように新古典主義と印象主義的な色彩を折衷させたかのような傾向を示しています。
いつかまたサバタの曲の記事を書くので楽しみにしてください。
この録音もサバタの典型的な例に漏れず、モノラル録音の古い音質です。
ヴィクトール・デ・サバタは前回の記事にもある通り、録音が少なく存在しても音質が古めかしいものばかりですし、この録音でもシンバルの音がそう感じさせます。それでもこの録音も鑑賞には耐えられ、貴重な資料となっています。
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