大バッハ作曲のヴァイオリンソナタ集をフォルテピアノとピリオド楽器のヴァイオリンで

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大バッハ作曲のヴァイオリンソナタをアニ・カヴァフィアンのヴァイオリンとケネス・クーパーのフォルテピアノで聴いてます。

 

率直かつ客観的にバッハのソナタを演奏しています。

余計な飾り気が無く、ありのままに曲を奏でているのです。

 

バッハは歴史上の有名な作曲家で最初にピアノという楽器を評価したものですし、その当時のピアノはというと現代の様なものではなくフォルテピアノという今の物とは響きが違っていました。そこで、私はフォルテピアノで演奏されたバッハの録音があるのではないかと探していたのです。

 

そんな時に巡り合ったのがこのヴァイオリンソナタ集でした。この演奏では、当時の頃の再現をしているだけの事はあり、雅な艶のあるヴァイオリンの響きが冴えていますし、深みもたっぷりです。変な感情表現は無く、作曲者の深遠な哲学を見事に室内楽として再現しているかのようです。

 

フォルテピアノの方はというと、バッハの頃のピアノに忠実で、強弱の付け方は現代のピアノ程には付けておらず、奏法がチェンバロ的です。キーをタッチした時の力みをそのまま音にしていて、スルスルと聴き取れます。音の強さが均一です。

 

ヴァイオリンソナタというジャンルでは、ヴァイオリンに勿論テコ入れがされます。その為、力関係はヴァイオリン≧ピアノが望ましい一方、ピアノのソロも登場しています。しかし、ヴァイオリンが登場している時は、ピアノは出しゃばり過ぎずにピアノのメロディを出しつつも冴え渡るヴァイオリンの響きを演出しているのです。この力関係がしっかりと再現されているのです。

 

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