エマヌエル・バッハ作曲のヴァイオリンソナタ集を聴いてます

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エマヌエル・バッハ作曲のヴァイオリンソナタ集を聴いてます。アマンディーネ・ベイエのヴァイオリン、エドナ・スターンのピアノです。

ピリオド楽器の演奏で、フォルテピアノが用いられています。

 

とても冴え冴えとした演奏となっています。ヴァイオリンは艶たっぷりで太い曲線で活発に奏でています。作曲者の個性たる癖のあるリズムがとても良く生かしたものとなっています。昔ながらのヴァイオリンを使っているだけの事はあり、典雅な響きで上品さも出てます。力み過ぎずに感情表現にも気品を感じさせます。

 

フォルテピアノの方もハープのような響きを醸し出す性質を利用して、女性的で繊細な淑やかさも時折出しています。チェンバロの様な雅さとピアノならではの音響の幅広さを両立させた上で、音を紡いでいるのです。ピアノの曲線も細めで、時としてモーツァルトの先駆けとなった一面も感じさせます。

 

ピアノの少し長めのソロが登場している点などから、フォルテピアノの旋律にも力を入れています。両楽器が対等に渡り合いつつもヴァイオリンの聴き応えも疎かになっていない、室内楽としての充実感がある作品となっています。

 

この点からは、左利き故に弦楽器以上に鍵盤楽器に愛着を持ったエマヌエル・バッハらしさを感じさせます。

 

 

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