バッハのミサ曲ヘ長調 BW233
清々しく明朗ながら、芯の通った真面目な曲の作りがいかにもバッハらしい。
管楽器はというとオーボエ・ホルン・ファゴットがこの曲で使われています。特にオーボエのカンタービレはジーンと来ますね。ファゴットとホルンも所々で味を効かせたメロディーを奏でてます。
この曲はバッハが50代になってから成立しました。しかしグロリアだけを除いて、今まで作った曲の転用で、矢張りバッハが音楽家として多忙でそうせざるを得なかった事が伺えます。それと同時にそれだけバッハには仕事があって評価もされてた事も頷けます。
そんな彼も死後は急速に忘れ去られました。そんな中で鍵盤楽器の曲は脈々と受け継がれ、メンデルスゾーンがバッハのマタイ受難曲を復活演奏して以来、再評価の動きが高まり今となっては音楽史で一、二を争う重要性のある作曲家と見做される程です。
こういう流れがあって、マイナーな曲でも今聴けるとなるとバッハの凄みと歴史的な必然も感じさせます。
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